こんにちは!
アンリのイギリス英語の管理人、アンリです。
前回の記事で、イギリス英語は聞き取りやすいし、発音しやすい!というお話をしました。
今、なんでイギリス英語の発音は、アメリカ英語よりも聞き取りやすくて発音しやすいのか?って思いませんでしたか?
英語は英語じゃないの?って...
そんな疑問にお答えすべく、今日はイギリス英語とアメリカ英語を比較して、発音の違いについて解説します!
まとめてお話をすると長くなってしまうので、3回に分けてお話ししますね。
まずは、発音を比べる元となる、標準イギリス英語と標準アメリカ英語についてお話しします!
標準イギリス英語? 標準アメリカ英語? なにそれ?
イギリス英語といっても、社会階級や教育レベル、地域によって発音はさまざまです。
たとえば、私の大好きな歌手のアデルさんの発音は、イングランド南東部の発音のエスチュアリー英語を話すことで有名です。
ロンドンには、ロンドンっ子特有のコックニー英語を話す人が多くいます。
日本で言うところの「江戸っ子」のようなイメージですかね...
聞き取りは難しいけれど、なんかあの響き、いいんですよね(笑)
イギリス英語は、地域差が大きいです。
イギリス英語とアメリカ英語を比べるための指標として、「標準イギリス英語」と「標準アメリカ英語」を比較してみたいと思います。
標準イギリス英語ってなに?
標準イギリス英語の特徴を見てみましょう。
- 日本でいうところのNHKにあたる、イギリスのBBC(英国放送協会)のアナウンサーが話す英語
- 「標準イギリス英語(RP、容認英語)」や「BBC English」などと呼ばれている
- Received Pronunciation(RP)と呼ばれている発音は、上流階級の人たちや南イングランドの一部の人たちしか使っていない
- 標準イギリス英語を話している人は、人口の5%に満たないと言われている
- 話す英語によって社会階級や教育レベルを判断する人が多いので、就職のためにこの標準イギリス英語に発音矯正する人もいる
- 有名なイギリス人俳優のヒュー・グラントさんは、この標準イギリス英語を話す
- イギリス英語教材の音声の多くは、標準イギリス英語を使用している
だそうです。
ちょっとわかりにくいですよね...
ということで、実際に標準イギリス英語とロンドンっ子のコックニーを聞き比べてみましょう!
標準イギリス英語 vs ロンドンっ子のコックニー
このYoutube、とってもおもしろいですよ!
標準イギリス英語とロンドン特有のコックニーを比べて説明しています。
コックニーの聞き取りは、かなりのハイレベルです。
江戸っ子の「ひ」と「し」が混ぜこぜになる現象みたいなものがありますよね。
これが英語で起きています!
日本語字幕が出るので、何を言っているのかは分かりますが...
とにかく、むずかしい!
ロンドンに行く予定があれば、見てから行くことをおススメします!
コックニーが分かれば、パブやマーケットなどで、もっと会話を楽しめますね!
私も行く前に勉強しておくべきだった...
標準イギリス英語は、日本人がよく聞いたことがある英語!
標準アメリカ英語ってなに?
では次に、標準アメリカ英語の特徴をリストアップしてみましょう。
- 私たちが一般的に「アメリカ英語」と呼んでいるのが、「標準アメリカ英語」
- アメリカ全土の75パーセントを占める中西部の発音
- 地域による発音の差は少ない
- 中西部・南部・東部の3種類に大きく分けられる
- 標準アメリカ英語は、General American(GAやGAP)と呼ばれている
やっぱり、これも実際に聞いてみないと、分かりにくいですよね。
こちらのYoutubeも先ほどのイギリス英語のYoutube同様、分かりやすくアメリカ英語の地域差を比較して説明しています。
日本語訳は出ないけれど、英語の字幕は見れます。
アメリカ東海岸の英語 vs アメリカ西海岸の英語
では、こちらのYoutubeを見てみてください。
アメリカの東海岸と西海岸出身の人たちが集まって、それぞれの発音や単語の違いを比べて話しています。
こういう地域で違うぞっていう話、生まれ住んだ人たちじゃないと分からないことって多いですよね。
みんな、かなり盛り上がってます!
ちなみに、映画「キューティ・ブロンド(原題:Legally Blonde)」でも、アメリカの東海岸と西海岸の英語の違いを比べられます。
西海岸のロサンゼルスにあるCULA(ロサンゼルス市立大学)から、東海岸のマサチューセッツにあるハーバード大学のロースクールに舞台が移るので、英語だけじゃなく街並みやファッションなど、とっても楽しい映画です。
標準アメリカ英語も、日本人がよく聞いたことがある英語!
どうでしたか?
エル(キューティーブロンドの主人公)、とってもチャーミング!
大好きな映画の1つです。
ただ、英語の発音は、正直なところ、私には同じように聞こえます。
アメリカ英語をあまり聞いてこなかったからかな...
アメリカに留学したことがある友人は、東と西の違いが分かる!と言っていましたが...
アメリカ英語は、上の特徴のリストにあるとおり地域差は、それほど大きくないです。
もちろん田舎に行ったら、すんごい訛りもありますが...
どちらかというと、地域差よりも人種の差で発音が変わることが多いです。
さて、標準アメリカ英語のお話に戻ります。
標準イギリス英語は日本で売られている英語テキストの、イギリス英語の音声(ナレーション)がそれに当たるとお話ししました。
結論!
今回は、イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いを見つけるために、まず指標となる標準イギリス英語と標準アメリカ英語は何ぞや?というお話をしました。
その答えは...
英語学習者の日本人にとって、とても身近な英語だということが分かりました。
標準イギリス英語も標準アメリカ英語も、どちらも英語のテキスト音声に使われていることが多い英語です。
聞いたことがある英語どうしを比較するので、とっつきやすいですね!
次回はイギリス英語とアメリカ英語の発音の違いを、単語ごとに比較して解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
Seeya!
またね~