こんにちは!
アンリのイギリス英語の管理人、アンリです。
前回はイギリス英語とアメリカ英語の発音の違いを、単語ごとに確認しました。
今回は第3弾。
単語と単語がつながるときに変わる音が、イギリス英語とアメリカ英語でどう違うのか比べて確認していきます。
単語と単語がつながるときに変わる音って、なに?
洋楽ってよく聞きますか?
歌詞を見ながら聞いてみると、単語を一つ一つ発音しないで、まったく違う単語のように歌っていることってないですか?
例えば、「ドンチュー(don't you)」とか「ゴナ(going to)」とか、聞いたことがあると思います。
この「ゴーイング トゥ」が「ゴナ」という違う単語の発音のように音が変わることを、「単語と単語がつながるときに変わる音」とお話ししています。
リンキング(リエゾン)ってなに?
この音の変化のことを、リンキング(リエゾン)と言います。
「1つ目の単語の最後の音」と「2つ目の単語の最初の音」がつながって、1つの音になる音声変化のことです。
例を使って、リンキングの音の変化を目で確認してみよう
の変化のしかた-1つ目の単語の最後の音-+-2つ目の単語の最初の音-meet-+-you-ミート-+-ユー-↓-ミーチュー-1-1024x576.png)
リンキング(リエゾン)が、英語を聞き取りにくくする原因の1つ
このリンキング(リエゾン)は、イギリス英語でもアメリカ英語でも起こる変化です。
でも、アメリカ英語の方が、とても起こりやすいです。
これが、アメリカ英語の方が聞き取りにくいと感じてしまう原因の1つなのです。
イギリス英語も、単語の終わりの「r」の後ろに母音で始まる単語が続く場合は、リンキング(リエゾン)が起こります。
例えば「brother and sister」は、「ブラザ ランシスター」のようになります。
このようにイギリス英語でもリンキング(リエゾン)が起こりますが、どちらかというと、一つひとつの音をはっきりと発音する傾向が強いです。
なので、イギリス英語の方が聞き取りやすく感じます。
もっと詳しくリンキング(リエゾン)を勉強したければ...
イギリス英語のリンキング(リエゾン)は、イギリス英語発音教本がとても参考になります。
例文やイラストが豊富で、とても分かりやすいです。
発音やリンキング(リエゾン)だけでなく、イギリス英語の単語や例文がたくさん載っているので勉強になります。
単語や例文の音声は、出版社のホームページから無料でダウンロードできます。
さらに専門的に英語のリンキング(リエゾン)について勉強したければ、リスニングの教科書もおススメです。 アメリカ英語ですが...
ほぼ1冊、まるまるリンキング(リエゾン)の解説がされています。
よかったら、参考にしてみてください
結論!
今回までの3回にわたって、
「なんでイギリス英語の発音は、アメリカ英語よりも聞き取りやすくて発音しやすいのか?」という疑問に答えるべく、イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いについてお話してきました。
イギリス英語の方が聞き取りやすい理由は?
今までお話ししたことを、ざっくりとまとめると↓
- 「a」や「au」の発音が違う
- 「r」の発音が違う
- 「t」や「d」の発音が違う
- リンキング(リエゾン)のルールが違う
これらの違いがあるので、イギリス英語の方が
- つづり字のとおりに発音するものが多い
- 強くはっきり発音するものが多い
- アメリカ英語に比べて音変化が少ない
なので、アメリカ英語よりもイギリス英語は聞き取りやすいと感じます。
こういった違いが、イギリス英語らしさを生むんですね!
イギリス英語の復習に使用したテキスト
これらの記事を書くために、イギリス英語とアメリカ英語の違いを復習しました。
その復習に使った本が、日常生活のイギリス英語表現です。
イギリス英語とアメリカ英語を比較しながら勉強できる、とても良いテキストだと思います。
このテキストは、同じ著者が前に書いたイギリス英語フレーズブックよりも、かなり内容が充実していました。
イギリス英語フレーズブックは、その名の通り日本語と、それに対応するイギリス英語のフレーズがリストのように載っています。
なので、辞書のように気になったところだけ調べる感じで使っていました。
でも、後継版?の日常生活のイギリス英語表現は、「脳内イギリス留学を楽しもう!」というだけあって、主人公のロンドンでの留学生活を通して会話を学んでいきます。
ホストファミリーとの生活から学校やレストラン、買い物で使う英語表現がたくさん出てきます。
スラングも出てくるし、イギリスのマナーやルールについても学べます。
さらに、イギリス英語とアメリカ英語の発音や語彙、文法の違いも学べます。
イギリス英語だけ、アメリカ英語だけについて学ぶ本が多い中、両方を比較して書かれている項目が多く載っている、めずらしい本だと思います。
よかったら、参考にしてみてください。
Seeya!
またね~