こんにちは!
アンリのイギリス英語の管理人、アンリです。
今回は、アンリが効果を実感した英語多読のやり方のお話し<後編>です。
前編をまだお読みでなかったら、どうぞ↓
前編では、一般的な英語の多読のやり方と、そのやり方でやりがちな多読の挫折あるあるについてお話ししました。
後半である今回は、多読の欠点と多読をすることで生まれる不安を解消したアンリ流の多読のやり方をお話しします。
失敗から学んだ、アンリ流の英語の多読のやり方
多読を再開させては投げ出す...
同じようなことを何度も繰り返していました。
でも、多読を完全にやめることはしませんでした。
それは、多読の効果を実感していたからです。
英語脳の作り方の記事に詳しく書きましたが、英語の多読の効果はすごいです。
英語の多読を再開したときに、毎回「すごいな!」と効果を実感したのが、次の3つです。
- 英語の本を読んで2週間ぐらいで、英語脳が戻る
- 自然と英語が浮かぶようになる
- 英語が聞き取れるようになる
多読の効果を実感するので、完全に多読をやめるということはありませんでした。
そして、失敗を繰り返していくうちに、英語の多読を継続するコツが分かるようになりました。
それは、とても簡単なことでした。
アンリ流 英語の多読のやり方
アンリ流の多読のやり方は、多読の欠点と多読をすることで生まれる不安を解消することに、ポイントを置いています.
- できるだけ毎日続けないと、英語の感覚が鈍る
- 新しい語彙を短い期間でたくさん増やすことができない
- コスパが良くない
- 辞書を引いちゃいけないルールがあるけど、意味を分からないままにしておいて本当に大丈夫なのか不安
- 英語の本を読むだけで文法を理解できるようになるのか不安
- 多読でリスニングや英会話ができるようになるのか不安
- 途中のレベルから読み始めると、下のレベルで学ぶ内容の漏れがないか不安
- 英語の土台(基礎)をしっかりと作れているのか不安
- 単語力や文法力がちゃんと身についているのか不安
では、多読の欠点や不安をおさえたところで、アンリ流の多読のやり方のご紹介です!
多読の記録をしない
何語読んだか記録したり、読むものリストを作ったりするから、ノルマになっちゃうんです。
そして、ノルマになるから、嫌になるんです。
なので、毎日多読を続けるためにも、何でもいいから英語を読んだら多読をしたことにします。
読む量は少しでもOKなので、毎日読む
読む量は、たくさん読んでも、少ししか読めなくてもOKとしました。
一日に読む量を決めなければ、電車やバスでの移動中、お風呂やトイレ、歯磨き中などなど、すきま時間で多読ができるようになりました。
読むものは本じゃなくてもOK
どうしても本を読む気になれないときって、ありますよね。
というか、もともと本嫌いだったので、本を読むという行動を起こすのに気合が必要でした。
そんな本嫌いでも、インターネットの記事は苦なく読めます。
なんでなんでしょうね...
ということで、本だけじゃなく通販サイトも多読の対象にしています(笑)
難しい単語がたくさん出てきますが、購入してもらおうとしているためか、結構シンプルな文章が多いです。
商品の写真もあるので、なんとなく意味が分かります。
意外と、「あっ! これって英語でこう言う名前なのか!」とか「この表現よく出てくるな」などの気づきがあって、とても勉強になります。
英語の多読におすすめのサイトを2つ紹介しておきますね!
<食べ物以外は何でもありのArgos UK>
Argos UKは、Amazonみたいな買い物サイトです。
アルゴスと読みます。
イギリスのブライトンの語学学校に通っていた時、商品のサンプルと分厚い辞書みたいなカタログを置いているArgosのお店がありました。
絵辞典よりリアルで面白かったので、ここのカタログをもらってきて、いろいろな物の英語名を勉強しました。
あまりに重たくて、日本に持って帰ってくるのを断念して後悔したのを覚えています。
今は、軽いスマホでさくさく読めるようになりました。
<スーパーマーケットのWaitrose>
イギリスの高級スーパーWaitroseの、ネットスーパーのサイトです。
原産地にこだわりがある食品を多く扱っているためか、商品説明が詳しく書かれています。
例えば、こちらはWaitroseプライベートブランドの牛乳の商品説明です。
All our fresh milk is free range and comes from British farms with higher welfare standards. We pay our dedicated farmers a fair price for the extra effort and care this takes. ALWAYS BRITISH FREE RANGE MILK. ALWAYS A FAIR PRICE FOR DAIRY FARMERS
Essential British Free Range Semi-Skimmed Milk 4 Pints | Waitrose & Partners
TOEICによく出てくるような単語が、たくさん使われています。
また、こちらのサイトにはレシピもたくさん載っているので、材料や調理手順などを英語で読むことができます。
ネイティブの子ども向けに書かれた辞書や文法書を読む
ネイティブの子ども向けの辞書や文法書を読みます。
英語学習者向けの英英辞書ではなく、ネイティブの子ども向けなのが大切です。
子ども向けなので、イラストや写真が豊富です。
イメージと英語を合わせることで、記憶に残りやすくなります。
子ども向けだけあって、説明はシンプルな文章で書かれています。
なによりも、これら辞書や文法書を読むことで、新しい語彙を短い期間でたくさん増やすことができないという多読の欠点をカバーすることができます。
子ども向けであっても、「assembly(集会)」のようなTOEICに出る単語や、「amphibian(両生類)」のようなIELTSに出るアカデミックな単語も載っています。
もちろん辞書なので、新しい単語にたくさん出会えます。
説明文を読むことで、言い換えのテクニックも身に付きます。
英語の土台(基礎)づくりに、とても役立ちます!
ネイティブの子ども向けに書かれたおススメの辞書や文法書は、長くなるから別の記事に書くね!
Graded readers の選び方に気をつける
正直なところ、英語学習者のレベルに合わせて書かれたGraded readersは、面白くない本が多いです。
そこはやっぱり、勉強用なので...
特に古典文学をリライトしたものとかは時代背景が現代とは違うので、私は苦手です。
お好きな方もたくさんいるんでしょうが...
私は、Cambridge English readersが好きです。
舞台は現代だし、サスペンスものが多いし、とにかく面白いです。
読んでいても、勉強という感じがしないです。
もともと本をあまり読まない人でも、面白く読むことができると思います!
私自身が、そうなので!
Graded Readersは金額がお高いので、コスパはあまり良いとは言えないです。
でも、英語の土台(基礎)作りにとても効果があるので、上級レベル手前までは読んだ方がいいと思います。
コストを考え、同じ本を何回も読んだりしました。
同じ本だと効果がないのでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
2回目、3回目と読んでいくと、「あれ? ここって実はこういう意味なんじゃないの?」と、より正確に文章を読み取れるようになって、より内容を楽しめるようになります。
また、Kindle UnlimitedというAmazonプライム会員向けの電子書籍読み放題にも、Graded Readersがあります。
個人的には、面白さではCambridge English Readersにちょっと劣るかなと思います。
でも、こちらの本も取り入れることで、コスパとしてはかなり抑えられます。
Kindle UnlimitedのGraded Readersについても、今度くわしくお話しします
Cambridge English ReadersなどのGraded readersについては、今度詳しくお話しするね!
イギリスのラジオを聞きながら多読をする
イギリスのラジオを聞きながら英語の多読をするのも、おススメです。
「おっ! 今言ってたのって、こないだ読んだ本に載ってたフレーズだ!」みたいな発見があります。
そんな体験をした単語やフレーズは、とても記憶に残りやすくなります。
おススメのラジオ局や番組については、別の機会に詳しくお話しします。
分からない単語は、英英辞書でなら調べてOK
意味が分からない単語があったら、やっぱり意味が気になります。
そして、分からないまま放置するのは、なんとなく気持ち悪いんです。
なので、分からない単語が少しあるぐらいであれば、英英辞書で意味を調べてOKにしました。
ちなみに、分からない単語がたくさんある場合は、その本のレベルがまだ合っていない証拠です。
分からない単語だらけだと、スラスラ読めないです。
その場合は、その本は読まないでしばらく放置します。
その本のレベルに自分の英語レベルが合うようになってから、読みましょう!
まとめ
今回は、前回お話しした多読の欠点と多読をすることで生まれる不安を解消した、アンリ流の多読のやり方をお話ししました。
簡単にまとめると、次のようになります。
<アンリ流の多読のやり方>
- 多読の記録をしない
- 読む量は少しでもOKなので、毎日読む
- 読むものは本じゃなくてもOK
- ネイティブの子ども向けに書かれた辞書や文法書を読む
- Graded readersの選び方に気をつける
- イギリスのラジオを聞きながら多読する
- 分からない単語は、英英辞書でなら調べてOK
私は、英語の多読を勉強として位置付けて、レベルや読んだ語数などを記録し、きっちりやろうとすることで挫折してきました。
きっちりやろうとするから失敗するんです。
「きっちりやらず、ゆる~くやればいいいんだ!」と気が付き、試してみたら上手くいきました。
英語の多読は、1万語あたりから効果を実感できます。
Cambridge English Readersなら、初級者レベルの本は1冊4000語ぐらいで書かれています。
つまり、3冊ぐらい読めば効果を感じ始めるということです。
英語の多読を勉強としてとらえず、気楽に楽しんでください。
読書が苦手な私でも、アンリ流の多読のやり方ならできました。
ぜひ、英語の多読を楽しんでください。
Seeya!
またね~